ご挨拶

初めまして、大森大和です。
私は蕎麦屋の店主としての仕事とともに、劇的な食の経験から、味覚の改善を提唱し、食のコーチングをはじめとした味覚と健康の水先案内人としての活動をしています。(食の劇的体験については拙著「味覚革命」を是非お読みください。当店で販売しています。発送も可能です。)

このホームページでは味覚を変えるとどんないいことがあるのかや味覚を変える方法、私の食のコーチングの活動についての情報を発信します。

味覚の改善とは
現代に生きる私たちにとって味覚の改善は欠かすことができません。
なぜか、それはできるだけ健康に過ごすためはもちろんですが、食の素晴らしさに気づくためなのです。
私たちは生きるために食べます。添加物だらけのコンビニ弁当も、体を慈しんでくれる本物の味わいがある食事も同じ一食です。
長い蓄積によって、体をボロボロにしてしまう可能性がある食事なのか、体を健康に導き、食の奥深さを感じさせてくれる食事なのかは、あなたの人生の豊かさに直結するのではないでしょうか。

そのために必要なのが食の改善であり、それは食べる練習を通して得ることができます。
みなさんもきっと食べる練習はされているはずです。子どもの頃、親御さんがあなたに食べ物を選ぶのも「よく噛んで食べるんですよ」とか「甘いお菓子はたくさん食べてはいけませんよ」などと言うことも食べる練習の一部です。
逆に味覚や体にとって悪い影響があるものを食べることも食べる練習と言えなくはありません。小さい頃に食べたものは自分にとって必要なものとして無条件に受け入れてしまいがちなのです。味覚における基礎、もしくは味覚のふるさととして、一生に渡って影響を及ぼすことになります。

「毎日、何でもおいしく食べれるし、今のところ健康にも問題ないから食べる練習なんて必要ない」と思いますか。
ダンサーは体の使い方や動きの練習をします。整体では歩き方や呼吸の練習もします。それによってダンスが上達したり、正しい体の使い方ができるようになるからです
それでは食べることはどうでしょうか。毎日何回かはする行為ですし、普通に食べて健康に過ごせているのなら、改めて練習なんか必要ないと思われている方がほとんどだと思いますが、実は食べることも練習によって上達することができ、そしてその上達こそが、日々の食生活の充実、そして健康に直結するのです。

もしあなたが毎日ちゃんとした食事が摂れてない、つまり外食・コンビニ弁当・できあいの総菜・カップラーメン等の割合が多いのであれば、食べる練習をしてみてはいかがでしょうか。
もしあなたが、食材も割といいものを選んで、食事に気を使っているという自覚があるのであれば、もう一歩進んで、さらにいいものを選び食の練習を進めたならば、健康に向かって一歩二歩と前進することができて、さらに食の奥深さを知ることができます。

もしあなたが、下記にあるような素晴らしい食材を選び、しかも、外食は味が濃くてとか、食後に体がつらくなることがあるのでほとんどしない、もしくはできないという状況であれば、食の練習はできていますので、私の提案はほぼ必要ないかもしれません。あなたは食の大切さに気づき、かなり努力されたか、親御さんから素晴らしい食育を受けているはずです。

現代に生きる私たちの多くにとって、食の練習はメリットが大きいというよりも、絶対に必要なのです。

この練習によってもたらせる恩恵はたくさんあります。
まず第一は、微細な味覚を持つことができるので、食の豊かで奥深い世界の存在に気づくことができます。
そして、季節ならではのしみじみとした深い味わいを持つ食べ物、体を慈しんでくれるような味わいに心が向かいやすくなり、そういったものに感動することが増えます。

もう一つはだんだん体が元気になり健康に向かうこと、というよりは健康に向かっているなという実感があると言った方が正確かもしれません。
一口に健康といっても、もともと持って生まれた体は人それぞれ違います。

現代の食には危険がいっぱいだということは多くの方が薄々気づいていることだと思います。私たちの回りには農薬・添加物を初め、遺伝子組み換え等不自然な方法によって作られた食べ物があふれています。

私の食の練習による味覚改善法は、自分で食の方向性を探求し、そして実践できるようになるもので、私が食の奥深い世界にお連れするというのとは少し違うかもしれません。それはあなたの味覚と体が連れて行ってくれます。そしてどんな食べ物が自分にとって有益で、何が悪いのかを自分の味覚と体で察知できるようになります。
私はそのお手伝いを少しだけするに過ぎません。

YOU ARE WHAT YOU EAT.
英語圏のことわざですが、直訳すれば「あなたはあなたが食べた物です。つまり、あなたの体はあなたが口にしたもので構成されているということですが、世の中にはジャンクフード、つまりくずのような食べ物もあれば、私たちにたくさんの生命力を与えてくれる宝物のような食べ物もあります。
あなたの体がクズのような食べ物で構成され、健康が危険にさらされる可能性を高めるのか、それとも体が生命力あふれる素晴らしい食べ物で構成され、本物の食の味わいを感じながら健康のまま年を経る可能性を高めるのかはあなた次第です。
はといっても話はそう簡単ではありません。世の中にはおいしいものがたくさんあって、その中には体に害があるものも数多く含まれています。ジャンクフードはその代表選手でしょう。上記に挙げたもの以外にも、スナック菓子・ファストフードやこってりラーメン等々、私たちの回りにはおいしくて魅力ある食べ物があふれています。

「私はおいしいもの・好きなものを食べて、満足したいんだ。ストイックな食生活はしたくない」とお考えかもしれません。
ご安心ください、私はあなたに禁欲的な食生活を押し付けるつもりはこれっぽっちもありません。
それどころかもっともっとおいしいさを感じてほしいと思っていますし、実際にあなたが感じるおいしいという感覚は大きくなるはずです。

健康のために特定の食事法やダイエットする人がいて、そういう人の食事は味気なくて、そんな食事をやれと言われるのかとお考えですか。玄米は美味しくないし野菜ばかり食べるのもいやだとお考えての方多いのではないでしょうか。
実は私の食の改善方法はそんな方にこそピッタリなのです。
食に十分満足しながら、つまりおいしさの追求をしているうちに、気づいたら変わっていたという方法です。それどころか、今まで感じていた何倍ものおいしさを感じるようになります。さらに食の奥深さも体験でき、結果として野菜ばかり食べる食生活になったなんてこともありません。もちろん野菜も食べますし、菜食主義は否定しませんが、あなたが好きなものを満足しながら食べていただきます。
私の味覚改善の方法は、無理にするのではなく、あなたの食の好みをしっかり満足させつつ食の方向性を少しずつ変えていくというものです。

まずは味噌醤油等普段使っているものを変えることから始め、肉野菜などの食材をできる範囲で質のいいものに変えていきます。これなら取り組みやすいですし、私がお勧めする食材は、ふだん使われてるものよりもおいしい可能性が高いですので無理なく進められるはずです。

人にはそれぞれ食の好みがあり、それは変化します。子どもの頃に嫌いだったピーマンが好きになったとか、年を経て脂っこいものを食べなくなった、濃い味好きの人と一緒にいて、気づいたら濃い味になっていたなどということを聞くことがあります。

私が提唱する味覚の改善とは、意図的に食を本来あるべき姿に向かって変化させていくことです。
食の本来あるべき姿とは、おいしさを十分に感じながら健康に向かっていくことです。

もしあなたがその気になれば、短くてひと月、長くても3か月もあれば、今までおいしいと感じていたものの味が濃く感じたり、あまりいいとはいえない食事をしたときに「あれっ?何だろう」というような違和感を感じるような変化がやってくるはずです。

少しずつ取り入れて進めていく場合、どのくらい食材を変えたかで、変化のスピードは変わってきますが、いずれこれまで普通に食べていたものに対して何らかの違和感を感じる日がやってきます。

もしある程度実践ができて、いろいろな体験が始まりだしたのなら、それからは食材や食べるものの質を変えていくことに少しずつ拍車がかかり、味覚と体の変化のスピードが速くなっていくはずです。
そうしていくうちに、食べることができるものや行くことのできる飲食店がどんどん減ります。
これまで普通に口にしていたものや慣れた味に対して、違和感を感じ始め、その感覚がどんどん大きくなっていくからです。
それは、あなたの体の細胞がいい食材によってどんどん活性化し、害のあるものを察知する能力が高まったという証拠でもあります。あとはその流れに沿って食を進めていけばいいのです。

本当をいえば、体を変えるために味覚を利用するといった方がいいのかもしれません。それは、味覚がいい方向に変化するような食事を進めていけば、自ずと体にも変化が及び、味覚では察知できない食材の質を体が感じ取れるようになるからです。味はいいけど、胃もたれするというのはそういうことで、味覚では察知できないけれども、体が察知したということです。
あなたの好みよりも塩辛い味付けのものや食後に胃もたれする、または不快さを感じる食べ物をまた食べたいとは思いませんよね。その感度をより鋭敏にするのが、味覚を改善するということであり、そのために必要なのが食べる練習です。

この改善方法を一歩二歩と進めていけば、味覚は敏感になり、今より何倍ものおいしいさを感じ、しかも、少しずつ健康に近づいていく実感を持つことができます。

素晴らしい食べ物を適量摂り続ければ必ず変化はやってきます。
このような状態になってあなたが体にとって有益なものを食べると、これまで感じたことがないくらいに、食べ物をおいしいと感じ、ときには体が喜んでいるような感覚になることさえあります。

改善の方法
それでは、どんな食べ物を選び、どのように食を進めていけばいいのでしょうか。
大事なポイント3つお伝えします。
一つは、より自然な食材を食べること。
たとえば、山に自生している山菜は野生ですね。これは自然そのものといえます。
野菜で言えば、野生に近い作物には自然農・自然栽培のものがあります。
自然農・自然栽培とは、農薬はもちろん肥料も与えない・耕さない等、生産者によって栽培方法の違いがありますので、より自然ということを考えながらよりいい食材をお探しになってみてください。

無農薬栽培や有機栽培というのもあります。しかし、無農薬・有機栽培だから素晴らしい作物かと言えば、決してそんなことはありません。生産者によってピンキリです。

まずは情報を集めてなるべくいいと思われるものを購入して食べてみてください。栽培方法のこだわりがしっかりあり、さらに味わってみてあなたが感動するようなおいしさがあるものをお探しください。

とにかく最初は比べること、同じ野菜でも味わいはピンキリです。品種や農法等どんなものなのかをしっかり把握したうえで食べること。きっとそれぞれ味わいが違うはずです。その中からしみじみおいしいなーって感じるようなものを選んでください。

ポイントとしては、より自然なものということと、F1の種に頼らない生産者のものは比較的いいものが多いです。
無農薬とか有機栽培の作物よりも入手のハードルは上がりますが、固定種や在来種といった種で育てている生産者のものは素晴らしい作物である場合が多いので、参考にしてみてください。
もちろん季節のものにしてください。旬を外れたもので本当のおいしさを持つものは、ジャガイモやかぼちゃ等長期間保存できるのもの・漬物や保存食などを除けばほぼありません。
作物については、勉強したり情報を集めることも大切です。面倒ですが、命に直結することです。

お肉の好きな方は多いと思いますが、お肉において自然とは何でしょうか。
たとえば、野生のイノシシや鹿のようにジビエと呼ばれるものであれば、一番自然かもしれません。ただ、なかなか入手が難しいのも事実です。

お肉を選ぶうえで注意することは、その動物の生活している環境と何を食べているかです。
たとえば、せまい場所に詰め込まれているのか、放し飼いなのか、薬剤の使用にも気を付けてください。さらに
餌は、その動物が本来食べるべきものかどうかと、餌自体の質の見極めも大切です。

脂肪分たっぷりの霜降り牛肉おいしいですよね。しかし、少し考えてみていただけないでしょうか。
牛は草食動物です。食べるものは草が基本です。
しかし、霜降り肉の元になる牛たちは主に穀物を食べさせられます。しかも今は遺伝子組み換えの穀物であることも多くあります。穀物によって中性脂肪過多になり霜降り肉になるからです。
霜降りのお肉は柔らかくておいしく感じるかもしれませんが、自然とは遠く離れた食べ物ということができます。自分で走ることはもちろん、満足に歩くことさえできないほど太った人をニュースなどで見ることがありますが、それに近い状態のお肉を柔らかくておいしいと言って食べているということです。
牛が本来の食べ物ではない穀物ばかりを食べると、胃で異常発酵が起きます。そうすると、発生したガスによって胃の位置が変わることがあるので、その胃を切除したり、発酵を押さえる薬を餌に混ぜ食べさせることもあります。そこまでして霜降り肉を食べることについては考えなければならないと思います。
探せばグラスフェッド(草の餌)ビーフも販売されています。

豚の元はイノシシですが、イノシシはどんぐりなどの木の実をよく食べます。イベリコ豚のベジョータ(どんぐり)ランクのものは、一定期間どんぐりの森に放し飼いされて、のびのび暮らしています。そういったものを探すのも手だと思います。

ニュージーランド産のマトンも基本放し飼いで草を食べます。
ついでにいえば、ニュージーランドは放牧を基本としていて、餌は草なので、バターやチーズなどの乳製品もグラスフェッド由来とお考えいただいていいと思います。

お肉のことを書きましたが、肉食を奨励している訳ではありません。
味覚は季節の野菜や果物で育つ部分が多いのです。できるだけその季節ならではのうまみを感じることを心がけてみてください。
ただ、お肉を好きな方は多いでしょうから、もし食べるのであれば、より自然に近いものがいいということです。

なぜより自然なものを選んだ方がいいのか、それはその食材の本来のおいしさがありさらに、私たちにより強い生命力を与えてくれるからです。
そして、より自然な食べ物は腸の状態を整えてくれます。
腸には、数多くの微生物つまり腸内細菌が生息しており、自然な生態系が存在します。その活動によって私たちの健康は支えられているのです。
腸内細菌には恩恵を与えてくれる善玉菌、悪さをする悪玉菌、そして、日和見菌といって、どっちつかずで、いい悪いどちらかの勢力の強い方に追随する菌がいます。

もちろん善玉菌が多いに越したことはないのですが、今私たちが手軽に手に入れられる食べものの中には、いい菌を攻撃し悪玉菌に加勢し、腸内環境を乱すような物質がたくさん含まれています。農薬や食品添加物をはじめ、水道水には次亜塩素酸という、塩素系漂白剤が含まれています。おいしくないという理由もあり、調理のための水は浄水器を付けたり、ペットボトルの水を利用する人が多いのも事実です。

免疫にとって腸はとても大切な働きをするので、腸の自然を守れば、あなたの免疫力は高まりより健康になります。そのためにも害になるものを避け、素晴らしい食材を食べることを心がけてみてはいかがでしょうか。

2つめは、あなたが好む味よりも、ほんの少しだけ薄味のものを食べること。
薄味はほんの少しでかまいません。
素晴らしい食材というのは、その素材本来の味わいが豊かだということです。その豊かな味わいを感じるためには、薄味がいいのです。
塩砂糖の味わいは強いので、素材の味わいを隠してしまいますし、これらの強い味は、味覚を鈍感にします。
強い辛味やスパイシーな味わいも同様です。強い辛さや過剰なスパイスの味わいは避けてください。
感覚というのはセンサーです。計りにたとえれば、ヘルスメーターのようにキロ単位で計るものもあれば、1g0.1g単位のものもあります。
味覚を育てるとはキロ単位の計りを1gさらに0.1gを計れるようにしていく、つまりより微細にしていく作業なのです。
ですので、味覚が育ってくると、少ない味わいであってもそれを察知できるので、薄くてもで満足できるし、それが心地いいのです。
薄味を進めていけば、少しずつ変化していき、気づいたときには、ビックリするくらいの薄味に変化します。

ラーメンが好きで時々食べに行きますが、どんどん薄味になって今では塩分の量を通常の5分の1に調整していただいてます。お店によってはまったく入れないようにお願いすることもあります。今の私にとっては、そのくらいの塩味が一番心地いいのです。もちろん化学調味料不使用のラーメンです。

ただし、単純に薄くすればいいという訳でもありません。それはなぜかというと、結果としておいしいという感覚を味わわなければいけないからです。

私たちは濃い味に慣らされています。なぜなら、現代には本物といえるような素晴らしい食材がどんどん少なくなっていて、それはつまりおいしいと感じることのできない食材だからです。それをどうやって食べるのかというと、塩・砂糖・化学調味料などを使い、濃い味わいにして、つまり調味料の味でごまかして、結果として食べられるものにするということが多いからです。つまりそれはごまかしともいえます。
ですから、その食材本来の味わいの少ないものを薄味にしても、結果としておいしくはなりません。
そこで大切なのが本物の味わいのある食材を使うことなのです。本物の食材はそのものに素晴らしい味わいがあり、薄味にしやすいのです。本物の食材と薄味は、味覚を改善するための車の両輪のような関係です。

外食が多い人は、いい食材や薄味は難しいかもしれません。まず、いい素材のお店を探してください。
今はインターネットで探すという方法もあります。無農薬等いい素材を使い、薄味で作っているような店と出会ってください。
毎日のように外食されてる方もいると思いますが、私の考える味覚にとっていい食事とは、ズレがあるので注意してください。
たとえ高級店でも、毎日のように鮨・ラーメン・中華・蕎麦・天ぷら・とんかつ・カレー・フレンチ・イタリアンなど、食べ続けたらどうでしょうか。味覚が育たないどころか、逆に舌が荒れてしまう場合が多いのです。

なぜなら、ほとんどの外食は、過剰に加工を施すことによって素材の味わいから離れるものが多くあったり、さらにきらびやかな味や濃い味わいを求めがちだからです。

和食のように、素材をそのまま感じることを旨とするジャンルもあるので、外食をひとまとめにするのは乱暴なのですが、例えば油脂を多用するとか、お肉ばかりとか、刺激の強いものをはじめ、例え和食であっても、毎日のように頻繁に外食に接するとするのなら、よほど気を付けないと味覚にとっていいことはないとお考えいただいていいと思います。

味覚はひとつひとつの素材にこだわり、さらに調理法もシンプルで素材の顔の見える質素な食事で磨かれます。なるべく素材の味わいを感じることが食べることの原点です。その上で、時々の素材にこだわった素晴らしい外食は、さらに味覚を磨いてくれます。バランスの問題です。

そして3つめが食べ過ぎに注意することです。これを実践すると味覚はもちろん健康に向かっていくスピードがぐっと速まります。腹八分と言いますが、その実践をお勧めします。

そこで心がけていただきたいことや食べ過ぎを防ぐための工夫をお伝えします。
まず、しっかり空腹を感じてから食事をすることです。朝昼晩と定期的に食事をすることが一般的かもしれませんが、その習慣は間違っています。

もちろんスポーツ選手や激しい肉体労働をされる方で、栄養が必要な方はたくさん食べなければならない場合もあるでしょうが、現代は肉体労働を伴わない仕事も多くあり、必要量を越えて食べてしまうことは問題です。メタボの例を挙げるまでもなく、いろいろな病気の原因と言われており、体にいいことはありません。

どうしてもお腹いっぱい食べてしまう方は、中休み法をお勧めします。
通常の食事の中盤あたりに5分か10分間の休憩を入れるのです。そうすると、その間に血糖値も少し上がって、満腹感を感じやすくなり、休憩明けに食べる量が少なくて済みます。

さらに私のやった工夫があります。海藻をたくさん食べることです。
私はもずくやわかめをたくさん食べるようにしています。今は量は減りましたが、どんぶり一杯のもずくを食事の始めに食べていたことがありました。
その時期に健康診断をしたら、お医者さんがびっくりするくらいに悪玉コレステロールの値が下がっていて、診察してくれたお医者さんが驚いていました。そのお医者さんも数値が高いらしくて、「私もやってみる」と言っておりました。
海藻をたくさん食べるとそれ以外のものの量が減ります。こんにゃくダイエットというのがありますよね。栄養のないこんにゃくをたくさん食べて、満腹感を感じやすくするというものですが、それに近いのかもしれません。

さらに季節の果物も積極的に食べることをお勧めします。理想は無農薬ですが、無農薬の果物は探すのが大変かもしれません。今はインターネットでいいものを探しやすくなりましたので、活用してみてください。
果物は生(ローフード)そのままで食べることが多いですし、味覚を変える食の基本は、素材そのままの味わいを感じることが大切ですので、果物はお勧めです。
私は一日一食ですが、果物は食事とは別に考えています。朝から何も食べないと午後2時を過ぎるとお腹が空いてくるので、そんな時に果物を食べるようにしています。

もしあなたが食に関わる仕事をしているのであれば、責任重大です。それは多くの人たちに多大な影響を与えている、言葉を変えるならば、たくさんの人達の命を預かっているといえます。
味覚を変えてみてご自分が提供しているものを食べてみてください。場合によっては愕然とするかもしれません。
あなたが味覚を変え、そしてあなたが産み出す食べ物が変わると、多くの人の命を守ることにもつながります。大きな会社の場合は最高の材料を使うというのは難しいでしょう。しかし、できる範囲で少しでもいいものに変えていくとしたら意味のある事ではないでしょうか。
家庭の主婦であれば、ご家族の健康を預かっているのですから、もちろん責任重大です。
あなたが一人暮らしをしているのなら、あなたの命はあなたしか守れません。
食の大切さを感じ、できることから何か始めてみませんか。

味覚という観点から、個人のみならず、飲食店や食品の会社に対しても、食のコーチングやサポートを行っておりますので、まずは拙著「味覚革命」やこのホームページで公開している文章に目を通していただき、どんなことでもかまいませんので気軽にご連絡ください。

私の味覚改善方法は、神の舌を持てるようになるのとは少し違います。ワインのぶどうの品種や年代を当てられるようになるかと言えば、そんなことはありません。
塩分には敏感になりますので、ほぼ例外なく薄味好みにはなります。
さらに、匂いにも敏感になる場合が多いので、たとえば洗剤や柔軟剤の香料が気になってくるということはあります。

以前住宅展示場のイベントで蕎麦を出したことがありました。その時に、おばさんが来て、「うちのとーちゃん、味で蕎麦の産地がわかるんだよ」と申します。まさかと思いつつも一口食べて、その方はまさにその通りの産地を当てたのでした。その時に味覚の弟子にしてもらわなかったことを今でも悔やんでいます。

鮎の香りを嗅いだだけで、川の名前や上流中流下流のどのあたりで捕れたかを当てる名人がいた(いる?)そうです。

以前、父から聞いた話ですが、父が若かった頃、樽酒で酒盛りを始めたところ、その中の一人が、不自然な甘い味がすると突然言ったそうです。そうして樽の底を調べたところ、溶けきってない飴玉のようなものが出てきたという体験を私に語ってくれました。そんな名人のような世界にはまだまだ至ることはできませんが、これからもより奥深い食の世界を探求していきたいと思っています。

大森大和


大森大和
新宿区そば処遊(閉業)・江戸川区蕎麦カゼトソラ店主として、20年以上に渡り食の第一線に身を置く。 カゼトソラ企画代表 味覚のトレーニングを提唱し、味覚トレーナー・アドバイザー・コンサルタントとして、食のコーチングの現場に携わる。

著作 パスタマシンで麺道楽(文化出版局・かなり売れました) 味覚革命(風と空出版・ほとんど売れなかった)  



食のコーチングプログラム
「味覚革命」を読み、その通り実践していただければ、味覚の変化は確実に起きます。このプログラムは、それを素早く確実にするために私が組み立てたものです。さらにより奥深い味覚の世界をご案内したいと考えています。

あなたの食の在り方を伺いながら、より早く味覚を改造するためのメニューを、あなたが実践できるような形で作成し、合わせて食材の提供も行います。

健康は食だけで決まるものではありません。しかしながら、かなり重要な位置を占めているのも事実です。あなたがより健康に、そしてより豊かな食生活に至るために、質問にお答えし、アドバイスをしながらプログラムを進めます。


食のコーチングをご検討の場合は、拙著「味覚革命」やこのサイトの文章に目を通していただいた後、必ず説明をお受けください。無料です。近郊であればこちらからお伺いすることもできますし、いらっしゃれない場合はリモートでの説明も可能です。簡単な説明とともに、食に関する質問であれば何でもお受けしますので、その後検討いただき、受講希望する場合はご連絡いただくという手順です。ただし、食材を変えることが難しい環境の場合や、その他の状況を伺い、受講は難しいと判断した場合はお断りすることがございます。


料金
食のコーチング 
個人
一人 65万円 (ご家族の追加料金はかかりません)
※現在モニターを募集しています。期間中しっかり実践していただける方で約3か月後、味覚や体の変化が確認できた時点で、公開可能な体験談レポートを書いていただける方。
モニター価格30万円で、食のコーチングを体験していただきます。

※別途食材費がかかります。
できるだけ季節の物を食べていただきますので、季節によって食材費は変わります。あなたの現在の食生活や好みを元に、予算を考慮しながら進めていきます。あなたの味覚をいち早く変えていくようなものを提供いたします。
さらに、あなたの勉強になるような飲食店をお薦めするとともに、どのような基準でお店選びをすればいいのかや外食するにあたっての注意点等もお伝えします。

※ご紹介する飲食店は都内が中心です。鮨・ラーメン・天ぷら・トンカツ・蕎麦・洋食・コーヒー店等ジャンルは様々です。

まずはメールでご連絡ください。
※法人・企業・飲食店経営者の場合 は別途ご相談ください。

味覚のワークショップ &講演会
本物とは何かを感じていただくためのワークショップです。5人から出張もいたします。
(ただいま準備中です)

飲食店コンサルタント &プロデュース
「本物の食材」にこだわった店作りのアドバイスをします。お客様の健康を本気で考え、個性的なお店作りをしてみませんか。20年以上も渡って個性的な飲食店を経営してきた経験をあなたにお伝えします。

まずはあなたの味覚を変えることから始めます。その上で、食材の選び方や料理の味をどうしらいいのかの基本的な考え方をお伝えします。


私は蕎麦の世界を中心にやってきましたが、味覚を変え、食に対するしっかりした考え方を見に付ければ、どんなジャンルであっても、かなり革新的な食の世界を作ることが可能で、これまでなかったような味覚の表現ができます。


もし私の文章を読んでいただき、私と一緒に食の世界を変えていきたいと感じられたのなら、是非ご一報ください。何かの食のジャンルに関わっていらっしゃるのなら大歓迎、いや関わりがなくとも大歓迎です。まずは一度おしゃべりしましょう。

まずはメールでご連絡ください。

飲食店メニューアドバイス
飲食店を経営されているけれども、なかなかお客さんの心をつかむメニューが生み出せない等のお悩みはないでしょうか。あなたの考えを大切にしながら、「本物」をキーワードに各種提案をいたします。

まずはメールでご連絡ください。

商品開発のアドバイス
商品開発のお悩みはありませんか。アイテムの選定から始まり、材料の選定や味付けはどうしたらいいのか悩むところだと思います。

提案者が決定権者に提案をして、決定権者が決めるというのが普通の流れだと思いますが、提案者と決定者両方が味覚の迷子状態であれば、決して素晴らしい作品(商品)は産み出されることはありません。

まずは味覚を変えることから始めてみませんか。そこからがスタートです。そうしますと本物とは何かが体感できます。味覚の世界をより高い位置から俯瞰することができるようになります。

その上で味覚や食材に関する考え方の基本を、お伝えします。基礎がないところにいくら大きい建物を作ろうとしても無理があります。

もちろんそこに素早く到達するためのアドバイスはしっかり行います。
一過性のアドバイスではなく、魅力ある食品を産み出せるような力を付けることができるようになることを目指します。

本物の食材・現状より少しでもいい食材(高級という意味ではありません)に変えることによって、より素晴らしい食べ物を世の中に産み出すお手伝いをいたします。

まずはメールで連絡ください。

飲食店内装コーディネーター
20年以上に渡る個性的な飲食店のエクステリア・インテリアの研究、そして実際に内外装にこだわった店作りをしてきた経験をあなたにお伝えします。現在営業しているカゼトソラ店内のご案内もいたします。現在の店は「小岩 カゼトソラ」、過去に経営していた店は、「落合 そば処遊」で画像検索してみてください。


家具デザイナー
個性的な店作りをする上で、素敵な椅子・テーブルの存在は欠かせません。自身の店に合う個性的な家具がないことから、原木購入から、デザイン・製作まで自ら行った経験をもとに、個性豊かな椅子テーブル・カウンター等の提案をいたします。